2015.5
観た映画
カーティス・ハンソン『8 Mile』 (5/3)
グサヴィエ・ドラン『マイ・マザー』(5/4)
アブデラティフ・ケシシュ『アデル、ブルーは熱い色』(5/17)
読んだ本
J・D・サリンジャー『フラニーとズーイ』村上春樹 訳 (5/7)
穂村弘『絶叫委員会』(5/7)
村上春樹『1973年のピンボール』(5/13)
吉本ばなな『キッチン』(5/13)
ポール・オースター『ガラスの街』(5/15)
金原ひとみ『ハイドラ』(5/16)
観た展覧会
フジフィルム・フォトコレクション 私の1枚—日本の写真史を飾った巨匠101人― @細見美術館(5/2)
バーネット・ニューマン—十字架の道行き― & 曾我蕭白「富士三保図屏風」と日本美術の愉悦 @MIHO MUSEUM(5/4)
PARASOPHIA @京都芸術センター&京都文化博物館&堀川団地(5/6)
PARASOPHIA @京都市美術館(5/8)
Still Moving @元崇仁小学校(5/9)
マテリアライジング展 Ⅲ 物質と情報とそのあいだ @京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(5/31)
その他
4月の引きこもり具合はなんだったのかというくらいたくさん外に出た。GWは働き出した友達もまとまった休みが取れて、夜呼び出されて地球屋に行って朝方まで呑んだり、カフェに集まってひたすら新生活や近況について話したり、一緒に展覧会を観に行ったりした。
高校生ぶりに熱を出して一日中寝込んだり、どんなにがんばっても眠れない日が続いたり、わけもなく落ち込んだりした日もあったけれど、全体的にはいい月だったと思う。
部屋の本棚にある読みきれてない本を消化しようと思い、暇な時間はひたすら本を読むようになった。父に椹木野衣『後美術論』や、石岡良治『視覚文化超講義』なんかを買ってもらったりもしたけど、するする読める小説ばかりいまは読んでいる。
月末には友人の送別会に行き、久しぶりに教授やお世話になった院生さんに会って話をした。少人数ながら錚々たるメンバーだったので緊張したけれどとても楽しい時間だった。
その2日後には友人のライブを観に行った。小さなバーで心地よい演奏が行われている時、空は青から紺へ、紺から黒へ変わっていき、その下を2両だけの電車がひっきりなしに走っていた。一曲終わるたびに暖かい拍手が響き、足元では犬が行ったり来たりしていて、この時が永遠に続けばいいのにと思った。友人が日本で築いた関係や時間がぎゅっと凝縮された、愛しかない、夢みたいな空間だった。
私は3回生になってから卒業するまでがむしゃらに日々学校に通っていて、それはそれで楽しかったんだけど、ゼミとか授業とかが二度とない時間だったことを今更身に染みて感じて、なんてかけがえのない時間だったのにもっと大切にできなかったんだろうと今までないくらいに後悔した。いま働いているとかいないとかそんなことは関係なくて、本当に大学生っていうのは貴重な日々だったんだなと思った。無くしてから気づくなんて馬鹿だと思うけどどうしようもない。卒業するまでの2年間は楽しかったけどいつも必死だった。友人は韓国に帰ってしまうし、もうあの頃とは何もかも違うんだと思うと強烈に寂しくなって、別れがたい気持ちを振り切って乗った電車の中で泣いてしまった。
後悔は先に立たないから、今まで出会って仲良くしてくれた人にはこれからちゃんと会いに行こうと思った。よく考えたら友達に会うために遠くへ出かけたことなんかいままで一度もない。死ぬまでそんな調子でいるのは良くないというか、都合が良すぎる。だから今度は自分が会いに行く番だ。お金を貯めて、会いたい人に会いに行きたい。